BTOゲーミングPCを注文しようとすると、カスタマイズ画面にさまざまな追加オプションが並びます。 高級グリス、光るパーツ、周辺機器セット、Officeソフト、セキュリティソフト、延長保証……。
「全部追加した方がいいのか」「どれをつけると後悔しないか」と迷うのは自然なことです。
このページでは、よく見かけるカスタマイズオプションを「優先して確認したいもの」「後回しでもよい場合があるもの」「迷いやすいもの」に分けて整理します。 「不要かどうか」は用途によって変わるため、断定ではなく判断の軸を持てることを目指してまとめています。
BTOのカスタマイズは全部追加しなくて大丈夫
BTOゲーミングPCのカスタマイズ画面は、項目が多く見えますが、標準構成でも十分なケースがほとんどです。
カスタマイズの目的は「高いものを全部追加すること」ではなく、「自分の用途に合わせること」です。 追加するかどうかを判断するときの基本の考え方は、以下の2点です。
- あとから変えにくいものを先に確認する
- あとから買えるものは、届いてから判断しても間に合うことが多い
この2点を意識するだけで、注文画面での判断がかなり整理しやすくなります。
まず優先して確認したいカスタマイズ
注文画面でしっかり確認しておきたいのは、購入後に変えにくいパーツです。 あとから交換・追加するのが手間になる項目は、注文時に判断しておく価値があります。
CPU・GPU
CPUとGPUは、ゲーミングPCの性能の中心です。 どちらか一方だけを高性能にしても、もう一方がボトルネック(足を引っ張る側)になります。 バランスよく組み合わされているかを確認しておきましょう。 用途に合ったスペックの選び方は、BTOゲーミングPCのカスタマイズガイドでも整理しています。
メモリ容量
メモリはあとから増設できる場合もありますが、最初から容量が少ないと動作に影響が出やすいです。
- 16GB:フルHDゲーム中心なら実用的
- 32GB:配信・動画編集・複数アプリを同時に使う場合は検討する余地がある
規格(DDR4/DDR5)もあとから増設するときに影響するため、注文時に確認しておくと安心です。
SSD容量
SSDは容量が足りなくなってから外付けや内蔵追加もできますが、最初の選択で極端に少ないと不便を感じやすい項目です。
- 1TB:複数ゲームをインストールすると埋まりやすい
- 2TB:ゲームを多めに入れたい場合は候補に入れてよい
「あとで増設すればいい」とは言えますが、最初の容量選択でつまずきやすいので、用途の目安と合わせて確認しておきましょう。
電源容量
電源はあとから交換するのが手間なパーツです。 GPUの推奨電源容量に余裕があるかを確認しておくと、将来的なアップグレード時にも困りにくくなります。
ケースサイズ
設置スペースに合っているかを確認しておきましょう。 ミドルタワー・フルタワーなどサイズが異なり、あとから交換するのは現実的ではありません。
冷却
標準の空冷クーラーは、ミドルクラスまでのCPUであれば多くのケースで十分です。 ただし、ゲームをしながら配信・動画編集など複数のことを同時にこなす予定がある場合は、冷却のアップグレードを検討する余地があります。 高負荷が長時間続く環境では、冷却性能がPCの安定動作に影響することがあります。
初心者が最初から無理に追加しなくてもよい場合があるもの
以下のオプションは、最初から追加しなくても多くの場合は問題ありません。 「不要」と断定するわけではありませんが、用途が明確でない段階では、優先度が下がりやすいものとして整理しています。
高級CPUグリス
CPUとクーラーの間に塗るグリスを高品質なものに変更するオプションが選べる場合があります。 標準で付属するグリスでも、通常のゲームプレイ用途では十分なことがほとんどです。 オーバークロックや極限の温度管理を求めるケースでなければ、最初から追加する優先度は高くありません。
光るパーツ・装飾系(RGB等)
LEDで光るメモリやケースファンなど、見た目を重視したオプションです。 ゲームの性能には影響しません。 「光る環境を作りたい」という明確な目的がある場合は選んでよいですが、性能に関わらないため、予算が限られているなら後回しにしやすい項目です。
周辺機器セット(キーボード・マウス・ヘッドセットなど)
BTO注文画面で周辺機器をセットで追加できる場合がありますが、注文時に慌てて追加する必要はありません。
- セット品は選択肢が限られており、自分の好みに合ったものを選びにくいことがある
- キーボードひとつでも「打鍵感」「サイズ」「有線・無線」など個人差が大きい
- 本体が届いてから実際に使う環境を見て選ぶ方が、納得のいくものを選びやすい
Officeソフト(Microsoft 365など)
文書作成・表計算に日常的に使う場合は必要ですが、「PC購入時に一緒に買わないといけない」わけではありません。
- サブスクリプション版(Microsoft 365)は別途契約できる
- Google ドキュメント・スプレッドシートで対応できるケースも多い
- 注文後に改めて必要性を判断しても間に合います
ウイルス対策ソフト(セキュリティソフト)
Windows 11には「Microsoft Defender」というウイルス対策機能が標準搭載されています。 追加のセキュリティソフトは、業務利用や特定の要件がある場合に検討するもので、一般的なゲーム用途では必須ではありません。
判断に迷いやすいカスタマイズ
「追加した方がいいのか、しなくてよいのか」判断しにくい項目をまとめます。 用途と予算次第でどちらの選択もありえるものです。
メモリ増設(16GB→32GB)
16GBあれば多くのゲームで十分ですが、配信・動画編集・複数タスクを同時に行う予定があるなら、32GBへの増設を注文時に検討する余地があります。 あとから増設できる場合もありますが、DDR規格の確認や工賃が必要になることもあります。
SSD容量アップ(1TB→2TB)
ゲームを複数本インストールして使いたい場合は、最初から2TBを選ぶ方が後々の手間が少ない場合があります。 ただし外付けSSDや内蔵追加で対応できることも多く、初期費用を抑えたいなら1TBから始める選択もあります。
電源アップグレード
GPUの推奨電源容量を確認した上で、余裕のある構成にするかどうかを判断します。 将来的なGPU交換を想定しているなら、最初から余裕のある電源を選ぶ方が結果的に手間が少ないことがあります。
延長保証
標準保証は多くのメーカーで1年程度です。 延長保証は価格が上がる分、「安心を買う」という側面があります。
- 初めてのゲーミングPC購入で、サポートがあると安心できる人には選択肢になる
- 長期間(3年以上)使い続けることを想定している場合は検討の余地がある
- 保証内容(修理対応・出張修理・代替機など)は、価格と合わせて確認してから判断するのがおすすめです
延長保証の内容と選び方の詳細は、ゲーミングPC保証ガイドを参考にしてください。
追加する前に確認したい順番
カスタマイズで迷ったときは、以下の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 用途を確認する:フルHDゲームのみか、配信・動画編集も行うか
- 予算全体を確認する:本体だけでなく、モニター・周辺機器の費用も含めた総額で考える
- CPU・GPUのバランスを確認する:どちらか一方だけを高性能にしてもバランスが崩れる
- メモリ容量・規格を確認する:用途と増設のしやすさを考慮して選ぶ
- SSD容量を確認する:インストールしたいゲームの本数・容量から目安をつける
- 電源容量を確認する:GPUの推奨値に余裕があるかをチェック
- 冷却・ケースを確認する:設置スペースと用途(高負荷作業の有無)で判断
- 保証・周辺機器は最後に判断する:性能に関わるパーツを確認した上で、余裕があれば検討する
購入前の確認項目を一覧で確認したい場合は、ゲーミングPC購入前チェックリストもあわせてどうぞ。
たゆたブログとしての考え方
BTOゲーミングPCのカスタマイズで大事にしている考え方を整理します。
「あとから変えにくいもの」を先に見る
CPU・GPU・電源・ケース・冷却は、購入後に変更するのが手間または難しいパーツです。 これらをまず確認してから、周辺機器やソフトウェアの追加を検討する順番が、失敗しにくい方法です。
「あとから買えるもの」は急がなくてよい
キーボード・マウス・Officeソフト・光るパーツなどは、本体が届いてから必要性がわかった時点で追加しても遅くありません。 注文時に全部を決めようとすると、不要なものまで追加してしまいやすくなります。
「安いから削る」ではなく「用途から判断する」
節約のためにメモリや電源を極端に削るのは、後で困る原因になることがあります。 逆に、性能に関わらない項目(光るパーツなど)を追加してもゲームの快適さは変わりません。 「削るか追加するか」ではなく、「自分の用途に必要かどうか」で判断することが、結果的に後悔しにくい選択につながります。
注文画面での具体的な確認の流れは、BTOゲーミングPCの注文画面で見るべき項目にまとめています。
まとめ
BTOのカスタマイズで「不要かどうか」は、用途と予算によって変わります。
- CPU・GPU・電源・ケース・冷却:あとから変えにくいので注文時に確認する
- メモリ・SSD:あとから追加もできるが、最初の容量選択でつまずきやすいので用途の目安で選ぶ
- 高級グリス・光るパーツ・周辺機器セット:用途が明確でなければ後回しにしやすい
- Officeソフト・セキュリティソフト:必要な人だけが選べばよい
- 延長保証:安心材料になる場合はあるが、価格と保証内容を見て判断する
「全部追加すれば安心」ではなく、「性能に関わるものを先に固め、後から選べるものは急がない」という考え方で整理すると、注文画面での迷いを減らしやすくなります。
